看護師・ケアマネージャー・動物の保護活動…忙しい日々を送る高橋さん
──まずは高橋さんについて教えてください。
どのようなお仕事や活動をなさっているのでしょうか。
──まずは高橋さんについて教えてください。
どのようなお仕事や活動をなさっているのでしょうか。
高橋
普段は看護師として働きながら、介護福祉系の講師やケアマネージャーをしています。
また、犬や猫の殺処分ゼロを目指すピースワンコジャパンという団体にも所属していて、
保護犬や保護猫のサポーターとしても活動しています。
──色々な活動をされていてお忙しそうですね。
高橋
パズルのようなスケジュールで毎日忙しいですが(笑)
充実した日々を過ごしています。
──動物に関わる活動もされていらっしゃるんですね。
高橋
はい、本当はシェルターとかを作りたかったんですけど、そんな億のお金がある訳でもないので(笑)
何かもっと飼い主さんの気持ちに寄り添ったりとか、寄付の他に何かできないかなと思って。
最近では福岡にもセンターができて、動物の保護活動の場が広がってきています。
色鉛筆画との運命的な出会い
──そこからペットの絵を描かれる事になった訳ですが
元々、普段から絵は描かれていたんでしょうか。
高橋
それが、全く描いたことがなかったんです。
子どもの頃は授業中にパラパラ漫画を描く程度で(笑)
むしろ外で遊ぶのが好きな活発な子どもでした。
──絵を描いた事がなかったのに「描きたい」と思われたんですね。
高橋
はい。そうなんです。
──そう思うようになったきっかけを教えて頂けますか?
高橋
たまたまFacebookでさく先生の絵と出会ったのがきっかけです。
私はあまりSNSはやってないんですけど、
Facebookでは福祉の活動やヒーリングの仕事をやっている関係から友達が多くて。
そこでたまたま繋がっていたさく先生の投稿が流れて来たんです。
盲導犬を応援して描かれた黒ラブちゃんの絵なんですけど。
──Facebookでさく先生の絵を初めて見られたんですね。
その時、絵を見てどう感じられたんでしょうか?
高橋
実は私、ちょっと霊体質というか。
仕事でもリーディングをやっていて。
先生の絵を見た時、
その絵からワンちゃんの気持ちもそうだし、
飼い主さんのその子に対する想いとか
描かれた先生の想いが
絵と一緒になって「わっ」と入って来て。
「なんて素敵な絵なんだろう!」と思って。
もう、本当にすごくて感動してしまって、泣いてしまったんです。
私も同じ犬種のレトリバーを飼ってたのもあったんだろうけど。
それがきっかけで、今いるワンちゃん猫ちゃんの絵もそうですけど、
すでに亡くなった子の絵を…魂が甦るというか、そういう絵をかけたらと思って。
「私もこんな風に絵を描きたい!」
という気持ちが強くなったんです。
──先生の絵を見て「私もこんな絵が描けるようになりたい」と思われたんですね。
高橋
そうなんです。
ただ、絵を描いたことがないので「私には無理かな」と最初は思っていました。
でも、先生は「絶対かける!」って言われたので(笑)
やってみようと思えました。
思い出の中のうちの子を描く
──描かれた作品について教えていただけますか?
高橋
1枚目はお友達のワンちゃん”りょうま君”を描きました。
この絵は近くの道の駅でイベントがあった時に、
飼い主さんが買い物している間預かることになって。
預かってる時の絵なんですよ。
りょうま君が、パパとママの後ろ姿をじーっと見つめている姿が印象的で。
「りょうま君!」って言ってつついても全然びくともしない、一途な横顔です(笑)
それから次の2作目は、私の愛犬だった”きなこ”です。
──きなこちゃんの絵には特別な思い入れがありそうですね。
高橋
はい。この子は12年前に亡くなったうちの子なんです。
娘が撮っていてくれた”きなこ”の写真で描いたんですけど。
娘に「うちの子描きたいから写真ない?」て言ったらこの写真を出してくれて。
──写真を撮られた当時の事は覚えていますか?
高橋
はい。実はこの写真を撮った数日後に亡くなったんです。
眠ったまま老衰で。
本当に大好きだった子で、未だに上の子の携帯のアイコンはこの子なんです。
この写真は、私の方を見て笑ってるんですよね。
あれから12年経って絵を描く事になって写真を拡大してみると、
私の姿が瞳に映っていることに気づいて…。
──あ!本当ですね!
高橋
「私が映っとう!!」って。
その発見に感動して、大泣きしながら描いたんですよ。
──絵を描く事になって新たな発見があったんですね。
高橋
そうですね。
絵を描くこともなければ、写真を見返す事もなかっただろうし。
描くときに写真を拡大しなければ気づくこともなかった。
この絵に辿り着くこともなかったです。
娘も「すごい!」って感動していました。
──制作期間はどのくらいかかりましたか?
高橋
この絵は2ヶ月くらいですね。
昼間は仕事をしているので、主に夜に描いています。
うちの子がいるので、その子達が寝てる隙に描いたりして
気づいたら夜中の3時になっていることも(笑)。
でも描き始めると夢中になって、
時間があっという間に過ぎていきますね。
──描いていく中で、特に苦労された部分はありますか?
高橋
全部思い入れがあるんですけど、特に鼻ですかね。
もうおばあちゃんなので、鼻がつぶつぶしてるんですけど、この表現が難しかったですね。
あとは歯に苦労しました。
歯1本だけで3時間くらいかかっています(笑)
下の色が中々出せなくて、先生に聞いて描き方を教えてもらいながら、何度も何度もやり直しました。
──さく先生の講座は目を一番最初に描くとお聞きしましたが、目はどうでしたか?
高橋
はい、目は最初に取り組んだんですけど、この目は1人で描いてみたんです。
うちの子の目に私が映った特別な目なので。
そしたら上手に描けて先生にも褒めていただけて。
ただ、夢中になって描いていたので、どうやって描いたか覚えてないですね(笑)
もう一回描けって言われたら描けないかも知れません。
──描き上げた時はどんな気持ちになりましたか?
高橋
まずは達成感だったんですけど、やっぱり感動ですねぇ。
やっぱりこの子は、自分の中でも思い入れがあって大好きだった子だし、もういない子なので。
また会えたねって。
──完成した作品を見せた時の周りの反応はいかがでしたか?
高橋
色んな場所に持って行って見て頂きました。
看護師として訪問している患者さんや、
ケアマネージャーとして関わっているお年寄りの方々にも。
みんな「すごい!」って感動してくださって、
普段リハビリを嫌がっている方が、「リハビリ頑張るからまた見せてね」って言ってくれたりとか。
出来上がりを楽しみにして待っててくれている人が色んな方面にいて。
訪問看護の先でも「みてみて」って言って見せると「うわぁー!!」って言っくれたり、
そのリアクションがすごく嬉しかったりしますね。
──3枚目の作品はフレンチブルドッグを描かれたそうですね?
高橋
はい。10才の誕生日の記念に描きました。
フレンチブルドッグは10歳まで生きると
“レジェンドブヒ”と呼ばれるほど長寿なんです。
この子も癌を患いながら頑張って10歳の誕生日を迎えられて。
その記念に描かせていただきました。
「頑張ったね!」って。
──高橋さんが初めてさく先生の絵を見られたワンちゃんと同じ黒色ですね。
描いてみてどうでしたか?
高橋
はい、黒は難しかったですねぇ。
ちっちゃいから描けるかなと思ったんですけど。
特に皮膚のぷにぷに感の表現とシワの表現が難しかったです。
先生からは「黒は黒だけじゃない、いろんな色が入っているんだよ。人生と一緒。」
といった深い言葉もくださって(笑)
自分なりに描いてみたら、先生に「違うよ」って言われて(笑)
でも、先生は絶対に書き直せって言われないんです。
「いくらでも修正が出来るから」って。
あ、もうこれは書き直しかなって思っても先生は「大丈夫」って言ってくれて。
それで、修正の方法を教えてもらって、指導頂きながら描く事が出来ました。
新たな挑戦への意欲
──次に描かれる絵の予定はありますか?
高橋
次は猫ちゃんに挑戦したいと思っています。
ただ、単に綺麗な子を描くのではなくて、
私の心に響く子を描きたくって。
──心に響く子と、響かない子がいるという事ですか?
高橋
います、います。
私、人間のリーディングをずっとやってるんですけど、
動物の波動は人間とはまた違って出来なかったんですね。
でも、この子(きなこちゃん)の絵を描いてる時に
ワンちゃんの感情とかが入って来るようになって。
次に描く猫ちゃんもそうやって
私の中に入って来るような猫ちゃんを描きたいなと思って
今、その猫ちゃんを探しているところです。
──今後うちの子アートとどんな関りを持って行きたいなど
将来的な展望がもしあれば教えていただけますか。
高橋
そうですね、私の周りに「教えてほしい」という方が2人ほどいらして、
「早く先生なりー!」って(笑)
──もう予約待ちが出来ている状態ですね。
高橋
それと、この場所は色んな活動に使ってもらっているんですけど、
絵を通してみんなが集まって、成長していける場所になればいいなと思っています。
今ちょうど県外や海外にも少しずつその輪が広がって来ていて。
──活動の輪が広がっていると言いますと?
高橋
私自身もヒーリングをやっている事から
海外のスピリチュアル業界のヒーラーさん達とも交流があるんです。
この間この場所をスピリチュアルな会を開く場として使って頂く機会があって
アメリカ、メキシコ、オーストラリアからも来られて。
それで、その人達にも描いた絵を見せたら
「すごい!」
「魂がこもってる!」
って凄く興奮されて(笑)
「アメリカで広めるから」と言って写真を撮って帰られたり、
「今度こっちに絵持って来て!」
「もっと描いて!広めるから!」って。
──そうなるともう、世界進出ですね!
高橋
そうですね(笑)
やっぱりペットやうちの子に関する事は
世界共通なんだって改めて思いました。
──最後に、うちの子の絵を描いて見たいと思われる方へ
メッセージをお願いできますか?
高橋
そうですね、まずは「やってみる」ことですね。
「できない」っていう感情は、できない現実を引き寄せてしまうので。
さく先生のご指導の元なら描けます。
私が描けてるので。
だって、さく先生に習うまでの絵これですもん(笑)
──この変化は皆さんに勇気を与えそうですね。
高橋
この時は描けないと思い込んでたのかも知れないですね。
描いた事ないし、描き方がわからないから。
先生はそれを丁寧に、時におもしろおかしく教えてくれるので、
描いていてとっても楽しいですよ!
(写真左)講師さく(写真右)高橋美穂子 様
高橋美穂子さんプロフィール
看護師として活躍する傍ら、介護福祉系の講師やケアマネージャーとしても活動。
ピースワンコジャパンのサポーターとして保護犬活動にも携わる。
2024年2月にうちの子アーティスト養成講座の受講を開始し、9ヶ月で3作品を完成させる。
スピリチュアルなリーディングの経験を活かし、動物たちの魂を色鉛筆画で表現している。